課題:作った人が退職し、誰もコードを読めない
従業員数300名の製造業B社では、前任の人事担当者がClaude Codeを使って応募者管理アプリを作成していました。応募者の情報をGoogleスプレッドシートと連携し、選考ステータスの管理や面接日程の自動通知を行う便利なツールでした。
しかし、その担当者が退職した2ヶ月後、アプリが突然エラーで停止。残されたチームメンバーはコードを読むスキルがなく、ドキュメントも一切残されていませんでした。
「前任者が作ったアプリのおかげで業務が回っていたのに、急に動かなくなって大パニックでした。コードを見ても何が何だかわからないし、外注しようにも何をどう説明すればいいのかもわからない状態でした」
— B社 人事部 主任
診断:3つの技術的問題を特定
コードを解析した結果、以下の問題が見つかりました。
- APIキーの期限切れ — Google Sheets APIの認証トークンが期限切れになっており、スプレッドシートとの連携が全て停止していた
- 外部ライブラリの非互換 — 依存しているライブラリの自動更新により、一部の機能が正常に動作しなくなっていた
- エラーハンドリングの欠如 — エラー発生時の処理が未実装で、1つのエラーがアプリ全体の停止を引き起こしていた
施策:修復・安定化・ドキュメント整備
以下の手順で修復と安定化を行いました。
- APIキーの再発行と認証フローの安定化(自動更新の仕組みも追加)
- 外部ライブラリのバージョン固定と互換性のある版への修正
- 主要機能にエラーハンドリングを追加し、部分的なエラーがアプリ全体を止めない設計に変更
- コードの全機能を解説した引き継ぎドキュメントを作成
- 今後のメンテナンス手順書(「何かおかしいときの確認リスト」)を整備
退職者のAI資産を修復する際のポイント:まず「何が動いていたか」を復元し、次に「なぜ止まったか」を特定し、最後に「誰でも維持できる状態」にすることが重要です。コード修正だけでなくドキュメント整備まで行うことで、再び野良化するリスクを防ぎます。
成果
改善結果サマリー
アプリの稼働状態
停止 → 安定稼働に復旧
修復期間
7営業日
ドキュメント
ゼロ → 機能仕様書 + メンテナンス手順書
手作業に逆戻りした業務
全て自動化に復帰
お客様の声
「正直、新しいツールを買い直すしかないと思っていました。でも修復してもらったことで、前任者が作ってくれた良い仕組みをそのまま活かせています。何より、ドキュメントと手順書を作ってもらったおかげで、今後は自分たちでも最低限の対応ができるようになりました」
— B社 人事部長